この記事は応急的な行動を整理したもので、診断や治療の代わりではありません。傷の状態や体調に不安がある場合は、医療機関へ相談してください。
猫宿で猫に引っかかれたり噛まれたりしたら、驚いて猫を追ったり叱ったりせず、まず人と猫の距離を取ります。猫の口や爪には、猫自身に症状がなくても感染の原因になる微生物が存在する可能性があります。
猫を捕まえず宿スタッフへ伝える
手を急に引いた反動で猫を叩かないよう、落ち着いてその場を離れます。猫が興奮している、家具の下へ隠れた場合も、自分で捕まえません。
宿スタッフへ、どの猫、場所、時刻、噛まれたか引っかかれたかを伝えます。猫の健康管理に必要な情報にもなります。
傷口を石けんと流水でよく洗う
厚生労働省は、犬や猫による咬み傷・引っかき傷を受けた場合、傷口を石けんと流水でよく洗うよう案内しています。傷が小さく見えても省略しません。
指輪や時計が洗浄を妨げる場合は、無理のない範囲で外します。傷を猫になめさせず、宿に救急用品や近隣医療機関を確認します。
医療機関へ相談する目安を自己判断で狭めない
深い傷、出血が止まりにくい傷、顔・手・関節付近の傷、強い痛みや腫れがある場合は早めに医療機関へ相談します。基礎疾患、免疫機能に関する治療、妊娠などがある人も、傷が小さいからと判断せず相談してください。
時間がたって赤み、腫れ、熱感、痛み、発熱などの変化が出た場合も受診を検討します。緊急性は地域の救急相談窓口や医療機関へ確認します。
受診時に猫による傷だと伝える
医療者へ、猫による咬傷・掻傷であること、日時、部位、洗浄したこと、分かる範囲の猫の情報を伝えます。海外で受傷した場合は、国・地域も必ず伝えます。
宿泊先の猫のワクチンや病歴を宿泊者が推測せず、医療機関から必要な確認事項が示されたら宿へ連絡します。
写真より記録を優先する
傷の状態を医療相談用に記録する場合は、自分の端末で必要な範囲だけ撮ります。猫を特定してSNSへ「危険な猫」と投稿したり、宿の個人情報を公開したりしません。
状況の検証は宿と医療者に任せ、猫へ同じ動作をさせて再現しません。
事故を減らすために振り返る
寝ている猫へ手を出した、食事中に触った、しっぽや足へ触れた、逃げ道をふさいだなど、きっかけがあれば宿へ事実を伝えます。責任追及のためではなく、次の宿泊者と猫の安全に役立てるためです。
猫が急に攻撃したように見えても、痛みや体調変化が隠れている場合があります。診断せずスタッフへ任せます。
その場での確認リスト
- 猫を追わず距離を取った
- 宿スタッフへ時刻と状況を伝えた
- 石けんと流水でよく洗った
- 傷を猫になめさせていない
- 医療機関へ相談する必要を確認した
- 受診時に猫による傷だと伝えられる
まとめ
猫宿で傷を受けたら、猫を罰するのではなく、距離を取り、宿へ伝え、石けんと流水で洗います。小さな傷でも変化を観察し、不安があれば医療機関へ相談してください。

