小さな宿の予約システム比較|DYNA IBE・e-YOyaku・SelectType・Beds24などの選び方

小さな宿の宿主が宿泊、連泊、在庫同期、決済、サポート、データ出力の同じ基準で予約システムを比較するイラスト 予約・決済

小さな民宿やペンションが予約システムを選ぶとき、機能が多い製品や月額が安い製品を選べばよいとは限りません。公式サイトの予約だけを始めたい宿と、複数OTAの在庫まで同期したい宿では、必要な仕組みが違います。

この記事では、予約画面にd-reserve.jpを使用するDYNA IBEを含め、e-YOyaku、SelectType、Beds24、ルーム・マネージャー・セカンドを公式情報で確認しました。

訂正(2026年8月17日):初版では、d-reserve.jpd-reserve.netを取り違え、別サービスの情報を掲載していました。正しくは、d-reserve.jpを予約画面に使用する宿泊予約システム「DYNA IBE」です。該当する名称、機能、料金、リンクを公式情報に基づいて修正しました。

結論からいうと、すべてを同じ「宿泊予約システム」として価格だけで並べることはできません。まず用途を次の三つへ分けます。

  • 公式サイトで宿泊予約を受け付けたい
  • 複数OTAと公式サイトの在庫を同期したい
  • 部屋割り、清掃、精算などの館内業務も管理したい

三つの役割が分からない場合は、先に予約エンジン・サイトコントローラー・PMSの違いをご覧ください。

比較結果の概要

2026年8月17日に各公式ページで確認できた範囲をまとめます。「未確認」は機能がないという意味ではなく、今回確認した公開ページだけでは判断できなかった項目です。

サービス 公式案内上の主な位置づけ 宿泊専用 OTA在庫同期 PMS・館内業務 公開料金の特徴
DYNA IBE 宿泊施設向け自社予約エンジン サイトコントローラー等との連携を要確認 DYNA PMSは別サービス 初期0円、月額7,500円からと掲載
e-YOyaku 2室〜10室未満程度向け宿泊予約管理 要確認 要確認 10室未満は月額5,000円(税別)と掲載
SelectType 汎用予約システムの宿泊向けテンプレート 宿泊向け機能あり 要確認 限定的・要確認 無料から月額11,000円(税込)の段階制
Beds24 予約エンジン・PMS・サイトコントローラー 構成と接続数で変動
ルーム・マネージャー・セカンド 宿泊向け機能別・統合型システム 必要な機能パックを組み合わせる方式

公開料金はキャンペーン、税、決済手数料、接続数、初期設定、サポートなどで変わります。この記事の数字だけで予算を確定せず、必ず公式見積もりを取ってください。

DYNA IBE:d-reserve.jpで動く宿泊施設向け予約システム

d-reserve.jpは、ダイナテックが提供する宿泊予約システムの予約画面で使われているドメインです。サービスの現在の正式名称はDYNA IBEで、2025年9月1日に「Direct In S4」から名称変更されました。

d-reserve.netには別事業者の同名サービスが存在しますが、本記事が比較対象としている宿泊予約システムとは異なります。

DYNA IBEは、宿泊施設が自社ホームページやアプリから直接予約を受け付け、予約を管理するためのシステムです。実際のd-reserve.jpの予約画面でも、チェックイン・チェックアウト、人数、室数、部屋タイプ、宿泊プラン、空室カレンダー、決済方法、キャンセルポリシーなどを確認できます。

公式案内で確認できる主な機能

  • 日程、泊数、人数などの予約変更
  • 異なる宿泊や飛び泊をまとめるカート予約
  • オンラインカード事前決済
  • 会員、ポイント、クーポン、会員ランク
  • 英語、中国語、韓国語への多言語対応
  • Googleホテル広告やYahoo!検索とのメタサーチ連携
  • オプション販売、日帰りプラン、質問フォーム
  • スマートフォン対応

一部機能は有償オプションです。利用したい機能が基本料金に含まれるかを見積書で確認します。

公開されている料金

2026年8月17日時点の公式ページでは、次の料金が掲載されています。

  • 初期費用:0円
  • 月額費用:7,500円から
  • 月額固定方式

施設の規模や運営に合わせて個別に料金プランを提案すると案内されています。カード決済代行、オリジナルデザイン、CRM、広告・メタサーチ等のオプション費用を含め、必要な構成で見積もります。

小さな宿が契約前に確認したいこと

  • 1施設・少数客室で使う場合の最低契約額
  • 利用中のサイトコントローラーやPMSとの接続可否
  • OTA在庫・料金・変更・キャンセルの連携範囲
  • カード決済代行会社と決済・返金手数料
  • 会員、クーポン、多言語、メタサーチの追加費用
  • 初期の客室・料金・プラン登録を誰が行うか
  • 予約・顧客データの出力と解約時の移行方法
  • 繁忙日や営業時間外の障害連絡方法

DYNA IBEは自社予約エンジンです。フロントの部屋割りや精算などを含むPMSについては、同社のDYNA PMSが別に案内されています。自社予約だけが必要なのか、OTA在庫や館内業務も一体化したいのかを分けて相談してください。

e-YOyaku:10室未満を明確に対象とする宿泊専用型

e-YOyaku公式サイトは、2室から10室未満程度の中小規模宿泊施設向けと明記しています。既存のホームページやブログへ組み込み、フォームとメール中心だった予約受付をシステム化する用途を案内しています。

公式ページの公開料金は次のとおりです。

  • 10室未満:月額5,000円(税別)
  • 10室以上:月額7,000円(税別)

利用率ではなく固定料金と説明されています。また、施設状況に応じた一定のカスタマイズや、ホームページ修正の相談も案内されています。

比較時の強み

  • 対象が小規模宿泊施設と明確
  • 10室未満の公開料金が分かりやすい
  • 既存サイトへの組み込みを想定
  • 電話やメール中心からの移行を想定
  • Web周辺も相談できる案内がある

契約前に確認したいこと

公開トップページだけでは、次を十分に判断できませんでした。

  • 対応OTAと在庫同期の方法
  • 連携がリアルタイムか、予約通知の取り込みか
  • オンライン決済と返金の仕組み
  • スタッフ別権限と操作履歴
  • データの出力形式と解約時の移行
  • 障害時、夜間・休日のサポート
  • 初期設定やカスタマイズの費用

固定月額だけで総費用と考えず、必要な連携と初期設定を含めて見積もります。

SelectType:無料から試せる汎用型

SelectTypeの宿泊施設向け案内では、宿泊施設用テンプレート、日付・人数による予約、部屋タイプ別管理、連泊、料金、スマートフォン対応などが案内されています。

汎用予約システムのため、宿泊以外の予約、フォーム、ホームページ、会員機能なども同じサービス内で提供されています。

公開されている予約システム料金

2026年8月16日時点の公式料金ページでは、予約システムの個別プランとして次が掲載されています。

プラン 月額(税込) 予約受付期間の掲載値 管理担当者の掲載値
フリー 0円 7日後まで 1名
ベーシック 1,650円 30日後まで 1名
プロフェッショナル 3,300円 90日後まで 3名
プレミアム 11,000円 366日後まで 15名

広告表示、履歴保存、顧客数、受付期間、担当者数などに差があります。宿泊予約は数か月前から入るため、無料プランの「7日後まで」が実運用に合うかを最初に確認してください。

オンライン決済は、Stripe側の手数料にSelectType側の手数料が加わる料金表示になっています。プランと決済方法によって率が異なるため、宿泊単価と予約件数で試算します。

比較時の強み

  • 無料プランで管理画面と予約者画面を試せる
  • 初期費用0円と案内されている
  • 宿泊向けテンプレートがある
  • 段階的にプランを変更できる
  • 予約以外のフォームや簡易サイトもまとめられる

契約前に確認したいこと

  • 利用中OTA・サイトコントローラーとの在庫連携
  • 電話予約を入れた際の在庫処理
  • 一室料金、人数料金、子ども料金、食事プランへの適合
  • 宿泊向け機能が契約プランごとにどこまで使えるか
  • 決済とキャンセル・返金時の総手数料
  • データ出力、権限、操作履歴、サポート範囲

無料で始められても、必要な予約受付期間や決済を加えると実際の費用は変わります。

Beds24:予約・PMS・OTA同期を一体で細かく設定

Beds24公式サイトは、オンライン予約エンジン、PMS、サイトコントローラー、料金管理、自動メッセージなどを提供しています。客室、貸別荘、民泊など、複数の施設形態を想定しています。

料金は一律のプラン表ではなく、施設・客室・部屋タイプ・OTA接続など、使用する構成に応じて変わります。本国公式では月額€15.50からと案内され、サイトコントローラー接続などは追加計算です。

日本の販売・サポートを案内するコネクター・ジャパンの料金ページでは、2026年3月利用分以降の計算機と、次の案内があります。

  • 算出料金に予約エンジンとPMSを含む
  • 予約ごと・通信ごとのBeds24手数料なし
  • 一棟・2部屋タイプ・2室・特定条件の3OTAまでは月額4,580円の記載
  • Stripe連動費用はなし、Stripe決済手数料は別途
  • 追加の作業用アカウントは有料

条件により料金が変わるため、利用するOTA名、部屋タイプ数、施設数、同時利用者数を伝えて見積もります。

比較時の強み

  • 予約エンジン、PMS、サイトコントローラーをまとめられる
  • OTAごとの連携項目を細かく確認できる資料がある
  • 部屋タイプや料金、自動処理を柔軟に設定できる
  • 利用する構成に応じて料金が変わる

導入前に考えたいこと

柔軟性が高い分、部屋タイプ、在庫、料金、OTA接続、自動メッセージなどの初期設定を理解する必要があります。

  • 誰が初期設定するか
  • 日本語でどこまで支援を受けるか
  • 設定代行・研修の費用
  • 宿側に設定を引き継げるか
  • 担当者が休んだとき別の人が操作できるか
  • 国内OTAを含む実際の連携項目

「安価で高機能」だけで決めず、設定と日常運用に必要な時間も費用として考えます。

ルーム・マネージャー・セカンド:必要な宿泊機能をパックで組み合わせる

ルーム・マネージャー・セカンド公式サイトは、サイトコントローラー、Web宿泊予約、予約・精算管理を一体のサービス内で提供しています。必要な機能パックを組み合わせる方式です。

2026年8月16日時点の公式問い合わせページでは、税込価格として次が掲載されています。

パック 主な役割 初期費用 月額
ベーシック 在庫管理 55,000円 5,500円
プロ 在庫・プラン・料金・画像管理 55,000円 8,800円
リザーブ 自社予約エンジン 77,000円 7,700円
予約・精算管理 部屋割り・手配・分析 110,000円 11,000円

公式料金ページには、特定の観光協会・ポータル掲載などの条件を満たした場合の無料機能や、成約金額に応じた方式も案内されています。自分の宿が条件を満たすか、固定料金と成約課金のどちらになるかを確認してください。

比較時の強み

  • 宿泊予約、OTA在庫、フロント業務の役割が明確
  • 必要な機能からパックを選べる
  • 初期設定を専門スタッフが支援する案内がある
  • 自社予約とOTA在庫を同じサービス内で連携できる

契約前に確認したいこと

  • 利用中OTAごとの連携方法と反映時間
  • 必要なパックを組み合わせた初期・月額総額
  • 通常プランのサポート方法と回答時間
  • 決済手数料、ポータル経由の成約料
  • 他社PMSや会計との連携
  • 契約終了時のデータ出力と移行

公式料金ページでは、通常プランと手厚い電話サポートを含む長期パッケージで支援内容が異なります。ITに不慣れなら、料金だけでなくサポート経路を確認します。

五つを同じ条件で選ぶための表

サービス名を書き込む前に、宿側の必須条件を決めます。

確認項目 必須・任意 候補A 候補B 候補C
チェックイン・アウト日と連泊 必須
部屋タイプ・実在庫数 必須
電話予約の手動登録 必須
利用中OTAとの在庫同期 宿による
料金・プランの一括更新 宿による
オンライン決済・返金 宿による
子ども・食事・連泊料金 宿による
スタッフ別権限・操作履歴 必須
日本語サポートと対応時間 必須
予約・顧客データの出力 必須
初期費+12か月+手数料 必須
障害時の代替運用 必須

○×だけでなく、「公式ページ」「回答者」「確認日」「条件」を記録します。

宿の状況別に絞る

まず公式サイト予約だけを試したい

宿泊専用の簡単さと固定料金を重視するならe-YOyaku、無料環境で画面を試したいならSelectTypeが比較候補になります。自社予約の集客、会員・クーポン、多言語、メタサーチまで検討するならDYNA IBEも比較候補です。

複数OTAの在庫同期が必要

Beds24やルーム・マネージャー・セカンドのサイトコントローラー機能が比較候補になります。利用中OTAとの接続可否だけでなく、在庫、料金、変更、キャンセルの連携範囲を確認します。

PMSまで一体化したい

Beds24またはルーム・マネージャー・セカンドの統合構成が候補です。どちらも機能範囲が広いため、初期設定、研修、日常操作、国内サービス連携をデモで比較します。

ITに不慣れで相談相手を重視

問い合わせ前に、電話対応の有無だけでなく、初期設定を誰が行うか、画面共有できるか、繁忙日の障害窓口、担当者交代時の研修を確認します。サービス名より、実際に受けられる契約プランの支援内容が重要です。

月額だけで比較しない

12か月の概算を次の形で計算します。

初年度総額
= 初期費用
+ 月額費用 × 12
+ 予約件数または売上に応じた手数料
+ オンライン決済手数料
+ OTA・システム接続費
+ 初期設定・データ移行・研修費
+ 追加スタッフ・サポート費

月額0円でも決済手数料、広告表示、受付期間、履歴保存、担当者数が運用に合わなければ、有料プランが必要です。固定月額でも、OTA接続や初期設定が別料金なら総額は変わります。

デモで必ず行う操作

架空の氏名と連絡先を使い、実在する宿泊者情報を入力しません。

  1. 一泊と二泊の予約を入れる
  2. 一室だけ残った日の在庫を確認する
  3. 大人・子ども・食事条件を変える
  4. 電話予約を管理側から追加する
  5. 日程変更と一部キャンセルを行う
  6. OTAと公式予約の在庫反映を確認する
  7. オンライン決済後のキャンセルと返金を確認する
  8. 管理者と一般スタッフの見える情報を比べる
  9. 予約・顧客データを出力する
  10. 障害時の紙または表計算による代替方法を試す

AIへ比較表を作らせるプロンプト

小規模宿泊施設の予約システムを、公式情報だけで比較してください。

宿の条件:
- 客室数:[ ]
- 部屋タイプ数:[ ]
- 利用中OTA:[ ]
- 月間予約件数:[ ]
- 電話予約の割合:[ ]
- 必須の決済方法:[ ]
- 操作するスタッフ数:[ ]
- 必要なPMS業務:[ ]

候補:
- DYNA IBE(予約画面ドメイン:d-reserve.jp)
- e-YOyaku
- SelectType
- Beds24
- ルーム・マネージャー・セカンド

比較項目:
- 宿泊・連泊・客室在庫への対応
- OTA在庫、料金、変更、キャンセルの連携
- 決済と返金
- スタッフ権限と操作履歴
- データ出力と解約時の移行
- 初期費、月額、従量・決済・接続・サポート費
- 初期設定と日本語サポート

確認できない項目は「未確認」とし、機能がないと断定しないでください。
料金には確認日、税込・税別、適用条件を付けてください。
最後に、候補を一つに決めず、問い合わせ質問とデモ項目を示してください。

まとめ

小さな宿の予約システムは、安い順では選べません。

  • e-YOyakuは、10室未満程度を明確に対象とする宿泊専用型
  • SelectTypeは、無料から試せる汎用型の宿泊テンプレート
  • Beds24は、予約エンジン、PMS、サイトコントローラーを細かく構成する統合型
  • ルーム・マネージャー・セカンドは、必要な宿泊機能をパックで組み合わせる統合型
  • DYNA IBEは、d-reserve.jpで予約画面を提供する宿泊施設向け自社予約エンジン

公式サイト予約だけか、複数OTA同期も必要か、館内業務まで一体化するかを決め、同じ架空予約でデモを試してください。最終判断では、初年度総額、サポート、障害時運用、解約時のデータ移行まで確認します。

10室未満の宿で、必要機能と毎日の操作をさらに具体化する場合は、10室未満の民宿・ペンション向け予約システム運用をご覧ください。

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参考資料

※機能、料金、キャンペーン、連携先は変更されます。この記事は2026年8月17日の公開情報を基にしています。契約前に公式サイトと個別見積もりで再確認してください。

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