災害や停電が起きたとき、猫好きの宿泊者は看板猫を助けようと考えるかもしれません。しかし最初に行うのは、自分と同行者の安全確保です。猫の避難、捕獲、扉の管理は、猫の性格と設備を知る宿スタッフの指示に従います。
まず人の安全を確保する
地震では頭を守り、落下物や割れたガラスから離れます。豪雨や土砂災害では、宿と自治体の避難情報を確認します。火災警報時は荷物や猫を探すため部屋へ戻らず、指定経路で避難します。
自分の安全を失えば、宿の避難活動も妨げます。
停電時は扉をむやみに開けない
暗い館内では猫が足元や扉の近くにいても見えにくくなります。スマホのライトを床へ向け、大声で猫を呼ばず、玄関・窓・客室扉を自己判断で開けません。
エレベーターを使わず、宿の非常照明と案内に従います。スマホの電池を節約し、必要な連絡を優先します。
猫を探し回らない
災害時の猫は普段と違う場所へ隠れることがあります。家具の下へ手を入れる、猫を抱いて避難しようとする、キャリーを勝手に開ける行為は、人と猫双方の負傷や脱走につながります。
見かけた猫の場所と時刻をスタッフへ伝え、捕獲を任せます。
宿のキャリーや備蓄へ触らない
宿が用意したキャリー、ケージ、フード、水、薬、猫ごとの記録は避難計画の一部です。宿泊者が場所を動かしたり、猫を入れ替えたりしません。
人用の非常食を猫へ与えず、宿から役割を依頼された場合だけ手伝います。
避難所へ猫を連れていく判断は宿が行う
環境省は、飼い主がペットとの同行避難や必要な備えを平時から考えることを案内しています。宿猫の飼い主・管理者は宿であり、宿泊者が独自に連れ出すことはできません。
避難所には動物が苦手な人やアレルギーのある人もいます。同行避難と、人と同じ空間で過ごすことは同じとは限らず、自治体と施設の指示に従います。
宿泊前にできる準備
- 宿の住所と電話番号を家族へ共有
- 自治体の警報と交通情報を受け取れるようにする
- モバイルバッテリーと小さなライトを携行
- 常用薬と身分証をすぐ持ち出せる場所へ置く
- 客室の避難経路と非常口を確認
- 荷物を廊下や猫の通路へ置かない
旅行中止・早期退避を受け入れる
警報や交通遮断が予想されるときは、猫に会うことを理由に移動を続けません。宿から休館、避難、早期チェックアウトの案内があれば従います。
災害後も、猫の安否を何度も電話で尋ねて回線やスタッフを圧迫せず、宿の公式発信を待ちます。
まとめ
猫宿の災害時に宿泊者ができる最善の行動は、人の安全を確保し、扉を勝手に開けず、猫の場所をスタッフへ伝えることです。猫を助けたい気持ちを、宿の避難計画へ従う行動に変えましょう。

