全国ねこ宿白書2026|国内135宿を地域・都道府県・猫との距離で集計

日本地図と宿の印を囲み2匹の猫が調査資料を眺める白書のイラスト ねこ宿ガイド

この白書は、2026年8月22日時点でねこ宿研究所が公開している国内の個別宿紹介記事135件を集計したものです。日本に存在するすべての猫のいる宿を網羅した統計ではありません。新しい宿の発見、猫の引退、営業や触れ合い方の変更に応じて数字は変わります。

ねこ宿研究所では、看板猫や宿猫が暮らし、宿泊中に猫との接点を確認できる宿を調べています。記事が増えたことで、どの地域に掲載宿が多いのか、猫が客室へ来る可能性を確認できた宿はどの程度あるのかを、同じ基準で見渡せるようになりました。

「全国ねこ宿白書2026」では、国内135宿を地域・都道府県・猫との距離で集計します。数字の大きさを宿の優劣や地域の評価には使わず、現在の掲載状況と、これから調査すべき空白を知るための基礎資料とします。

2026年の集計結果

  • 国内の掲載宿:135宿
  • 掲載宿がある都道府県:41都道府県
  • 猫が客室へ来ることがあるA:22宿(16.3%)
  • 館内・専用スペースで触れ合えるB:81宿(60.0%)
  • 看板猫の在籍を確認し、触れ合い範囲が未確認のC:32宿(23.7%)
  • 掲載数が最も多い都道府県:大分県の10宿
  • 掲載がまだない都道府県:6都道府県

A/B/Cは猫との距離だけを表します。Aでも猫が必ず客室へ来るわけではなく、BやCが宿として劣るという意味でもありません。分類の詳しい考え方はねこ宿研究所が猫との距離をA・B・Cに分ける理由で説明しています。

白書の集計方法

対象にした記事

WordPress上で「ねこ宿」カテゴリと国内8地域のいずれかに属する、公開中の個別宿紹介記事を対象にしました。同じ施設を複数回数えず、1施設を1宿として扱っています。

次のページは国内135宿の集計に含めていません。

  • 猫個体の紹介記事
  • 旅行準備、撮影、触れ合い方などの猫宿ガイド
  • 地域別・テーマ別のまとめ記事
  • 海外の個別宿11宿(台湾9宿、タイ2宿)
  • 調査候補に留まり、個別記事を公開していない施設

猫との距離

各宿へA/B/Cのいずれかを排他的に付けています。判定には、宿泊取材、宿の公式案内、現在参照できる具体的な宿泊情報を使用します。

  • A|猫が客室に来ることがある: 宿猫が自分から客室へ来る事例、または看板猫が客室を訪れる対象プランを確認
  • B|館内・専用スペースで触れ合える: 共用部や猫専用スペースなどで触れ合えるが、宿猫の客室訪問は未確認
  • C|看板猫に会える(触れ合い未確認): 在籍は確認できるが、宿泊者が触れ合える場所や範囲は未確認

古い二次情報だけを根拠にAへは分類しません。譲渡候補猫との同室体験など、看板猫が自由に客室を訪れる仕組みと異なる場合もBとして区別します。

数字を読むときの注意

この白書の件数は、ねこ宿研究所が確認して公開できた宿の数です。地域に猫のいる宿が実際に少ないことを証明する数字ではありません。

公式サイトで猫を案内していない宿、SNSだけで発信している宿、猫の引退後に情報が更新されていない宿もあります。掲載数が少ない県ほど、未発見・未確認の宿が残っている可能性があります。

地域別では中部が35宿で最多

地域 掲載宿数 国内135宿に占める割合
北海道 8 5.9%
東北 17 12.6%
関東 24 17.8%
中部 35 25.9%
関西 11 8.1%
中国 6 4.4%
四国 8 5.9%
九州・沖縄 26 19.3%
合計 135 100.0%

現在の掲載数では、中部が35宿で最も多く、九州・沖縄が26宿、関東が24宿と続きます。中部は長野県、山梨県、静岡県に掲載宿が多く、温泉地、高原のペンション、古民家など宿の形も幅広く確認できました。

九州・沖縄では大分県だけで10宿を掲載しています。別府、鉄輪、湯布院、筋湯などの温泉地に、看板猫や保護猫と接点を持てる宿が点在していることが件数へ表れています。

ただし、掲載数は宿の発見しやすさや公式情報の量にも影響されます。「この地域に猫宿が多い」と断定するのではなく、現時点の調査蓄積としてご覧ください。

47都道府県の掲載状況

地域 都道府県 掲載宿数
北海道 北海道 8
東北 青森県 3
東北 岩手県 0
東北 宮城県 4
東北 秋田県 0
東北 山形県 6
東北 福島県 4
関東 茨城県 0
関東 栃木県 5
関東 群馬県 5
関東 埼玉県 4
関東 千葉県 7
関東 東京都 0
関東 神奈川県 3
中部 新潟県 1
中部 富山県 2
中部 石川県 2
中部 福井県 2
中部 山梨県 6
中部 長野県 8
中部 岐阜県 3
中部 静岡県 6
中部 愛知県 4
中部 三重県 1
関西 滋賀県 0
関西 京都府 2
関西 大阪府 4
関西 兵庫県 1
関西 奈良県 1
関西 和歌山県 3
中国 鳥取県 1
中国 島根県 2
中国 岡山県 1
中国 広島県 1
中国 山口県 1
四国 徳島県 2
四国 香川県 3
四国 愛媛県 1
四国 高知県 2
九州・沖縄 福岡県 3
九州・沖縄 佐賀県 0
九州・沖縄 長崎県 2
九州・沖縄 熊本県 3
九州・沖縄 大分県 10
九州・沖縄 宮崎県 1
九州・沖縄 鹿児島県 3
九州・沖縄 沖縄県 4

上位は大分県10宿、北海道・長野県各8宿、千葉県7宿です。山形県、山梨県、静岡県が各6宿で続きます。

一方、岩手県、秋田県、茨城県、東京都、滋賀県、佐賀県は、現在の掲載が0宿です。これは「猫宿が存在しない」という意味ではありません。個別記事として公開できる根拠を確認できていない状態なので、短い推測記事を作らず調査を継続します。

猫との距離はBが6割

分類 宿数 割合 確認できること
A|猫が客室に来ることがある 22 16.3% 客室訪問の現行例や対象プランを確認
B|館内・専用スペースで触れ合える 81 60.0% 共用部や専用空間で触れ合える
C|看板猫に会える(触れ合い未確認) 32 23.7% 在籍は確認、触れ合い範囲は未確認
合計 135 100.0% 全宿を排他的に分類

最も多いのはBの81宿です。宿泊者と猫が同じ建物や専用スペースで時間を過ごせても、猫が通常の客室へ入るとは限りません。「猫に会える宿」と「客室で猫と過ごせる宿」を分けて探す必要があります。

Aは22宿で、国内掲載宿の約6軒に1軒です。客室訪問を確認できる宿は少数であり、Aであっても毎回の訪問を約束するものではありません。猫の意思、体調、客室、プラン、扉のルールが優先されます。該当宿は全国の猫が客室へ遊びに来ることがある宿まとめでも比較できます。

Cの32宿は、看板猫の存在を確認できても、触れ合える範囲を現在の情報から断定できない宿です。会えない日や接触を控える運用も含め、予約前に最新の案内を確認する必要があります。

温泉を確認できた宿は監査済み126宿中52宿

宿選びに使う滞在属性は、2026年8月19日までに126宿を監査しました。未確認の属性を推測で付けず、公式情報や個別記事の根拠を確認できた場合だけ集計しています。複数の属性を持つ宿があるため、合計は126にはなりません。

滞在属性 確認できた宿数 監査済み126宿に占める割合
温泉を楽しめる 52 41.3%
駅から徒歩圏内 31 24.6%
一人旅向き 17 13.5%
送迎あり 16 12.7%
車推奨 14 11.1%
周辺に飲食店あり 10 7.9%
連泊向き 7 5.6%

温泉を確認できた宿は52宿で、監査済み宿の4割を超えました。猫との出会いだけでなく、温泉という独立した滞在目的を持てる宿が多いことが分かります。

駅から徒歩圏内は31宿です。ただし「徒歩圏内」は、荷物、坂道、積雪、夜間の明るさによって負担が変わります。送迎16宿も予約期限や運行条件があるため、属性は予約可否の保証ではなく比較の入口として使用してください。

白書から見えた3つのこと

1. 客室訪問を確認できる宿は少数

「猫がいる宿」と「猫が客室へ来ることがある宿」は同じではありません。国内135宿のうちAは22宿で、情報を厳しく分けることが宿選びの期待違いを減らします。

2. 猫以外の滞在目的も重要

温泉、料理、古民家、海辺、高原、一棟貸しなど、猫が休んでいる日にも楽しめる理由がある宿は、猫へ接客を求めすぎない旅行につながります。猫の行動だけへ満足度を預けないことは、宿猫の暮らしを尊重するうえでも大切です。

3. 情報が少ない県は調査余地が大きい

0〜1宿の県は16県あります。地域差だけでなく、公式発信の有無や検索で見つけやすいかどうかも掲載数へ影響します。宿主さんや宿泊者からの情報提供、現地取材によって数字が変わる余地があります。

今後の調査課題

猫の現在情報を更新する

看板猫は年齢を重ね、休養や引退をすることがあります。客室へ来ていた猫の行動範囲が変わる場合もあります。公開済み記事は完成品として固定せず、公式発信と取材を確認しながら同じURLで更新します。

0〜1宿の県を優先して探す

掲載のない6都道府県と、1宿だけ掲載している10県を優先調査します。ただし、県別ページを増やすために根拠の弱い施設を掲載することはしません。猫の在籍と宿泊者との接点を確認できた宿から個別記事にします。

実際の宿泊取材と写真を増やす

公式情報だけでは、猫がどこで休み、どの時間帯に姿を見せるかまでは分からないことがあります。現地取材後は、宿のルールを守って撮影した写真、猫の性格、宿主さんの案内、宿泊時に分かった注意点を既存記事へ追記します。

宿主さんの声を記録する

猫が宿で暮らし始めた経緯、接客を休ませる判断、宿泊者へ守ってほしいことは、数字だけでは伝わりません。宿主さんに聞く取材シリーズと白書をつなぎ、猫宿文化の記録を残します。

白書の使い方

宿を探すときは、掲載数の多い県だけを選ぶのではなく、次の順番で条件を絞ると比較しやすくなります。

  1. 行きたい地方・都道府県を決める
  2. A/B/Cから希望する猫との距離を選ぶ
  3. 温泉、駅徒歩、送迎、一人旅などの滞在条件を重ねる
  4. 個別記事で根拠と確認日を読む
  5. 予約前に宿の公式情報で現在の条件を確認する

ねこ宿研究所のトップページでは、地図と条件検索から個別記事を探せます。記事一覧では新しい記事から確認できます。

まとめ

2026年8月22日時点で、ねこ宿研究所が掲載する国内の猫宿は135宿、41都道府県です。猫との距離はAが22宿、Bが81宿、Cが32宿で、客室訪問を確認できる宿は全体の16.3%でした。

この数字は日本中の猫宿を数え終えた結果ではなく、現在までに根拠を確認して記事化できた範囲です。白書を毎年更新し、猫の暮らしを尊重しながら、宿を探す人と宿主さんの双方に役立つ調査へ育てていきます。

情報の変化については猫宿の情報が古くなりやすい理由と確認日の読み方、猫宿を支える方法は泊まるだけじゃない「ねこ宿」を応援する7つの方法もご覧ください。

更新履歴

  • 2026年8月22日:国内135宿を対象に初版公開
タイトルとURLをコピーしました