本番公開前にAIへ確認させるチェックリスト|宿のWordPress公開判定

宿主が公開ゲートの前でAIによる事実、リンク、画像、バックアップ、予約導線の確認結果を点検するイラスト AIサイト管理

記事原稿が完成しても、すぐ公開する必要はありません。宿名、料金、営業日、予約条件、看板猫の情報が正しいか。画像を掲載する権利があるか。関係のない記事や設定まで変わっていないか。公開ボタンを押す前に確認します。

AIには多数の項目を機械的に点検させられますが、「公開してよい」という最終判断は宿主さんが行います。この記事では、公開前の確認結果を公開可・要修正・判断保留の三つへ分ける方法を説明します。

公開後確認との違い

公開前と公開後では目的が違います。

時点 主な目的 失敗時の対応
公開前 誤情報や不要な変更を外へ出さない 修正または公開を保留する
公開後 実際のURL、表示、リンク、予約入口を確認する 影響を確認して修正・非公開等を判断する

公開前は原稿、変更差分、WordPressの下書き、設定予定を確認します。公開後は一般の読者が見るページを確認します。両方を行うことで、原稿上は正しくても本番表示だけ崩れる問題も見つけられます。

公開後の手順はHTTP・SEO・スマートフォン表示チェックで解説しています。

最初に公開対象を一つに絞る

監査の前に、何を公開するのかを一文で固定します。

対象:宿主向け記事1件
slug:inn-owner-example
公開するもの:Markdown原稿、指定したアイキャッチ、ハブからの内部リンク
公開しないもの:その他の記事、テーマ、プラグイン、サーバー設定

対象が曖昧なまま「全部確認して公開して」と頼むと、監査範囲も変更範囲も広がります。複数の記事や設定変更がある場合は、一件ずつ判定するか、作業単位を明確に分けます。

公開前に用意するもの

  • 最終候補の原稿
  • 使用する画像と出典・許諾記録
  • 参照した公式情報と確認日
  • 追加・変更する内部リンク一覧
  • WordPressで設定する投稿者、カテゴリ、タグ
  • title、slug、description
  • 変更前後の差分
  • 正常なバックアップと戻し方
  • 公開後に確認するURLと項目

これらが揃っていない場合も、AIに推測で埋めさせず「未確認」として残します。

判定は「公開可・要修正・判断保留」の三つ

公開可

確認項目を満たし、残っている軽微な注意点が公開の判断に影響しない状態です。何を確認したか、根拠とともに報告させます。

要修正

誤字、リンク切れ、description不足、内部リンク漏れなど、直す内容と正しい状態が分かっている場合です。修正後にもう一度監査します。

判断保留

料金、営業条件、画像許諾、猫の現在情報、予約・決済への影響など、AIだけでは正誤を決められない状態です。担当者や公式資料へ確認するまで公開しません。

「確認できないが、おそらく正しい」は公開可に含めません。

1.目的と読者を確認する

  • この記事が誰の、どの疑問へ答えるか
  • 読後に何をしてほしいか
  • 既存記事と同じ結論を繰り返していないか
  • タイトルと本文が一致しているか
  • 冒頭で対象読者と結論が分かるか

検索語を入れるためだけに、本文で答えていない言葉をタイトルへ加えません。タイトル、description、本文の約束を一致させます。

2.宿の事実と公式情報を確認する

宿サイトで特に確認する項目は次のとおりです。

  • 施設名、所在地、電話番号、公式URL
  • 客室、定員、設備、食事
  • チェックイン・チェックアウト
  • 営業日、休館日、季節営業
  • 料金、税、手数料、支払い条件
  • キャンセル、変更、無断不泊
  • 駐車場、送迎、公共交通
  • 看板猫の在籍、休養、触れ合える場所

料金やサービス仕様は、確認日と公式確認先を残します。AIが示した根拠を点検する方法は一次情報確認術で解説しています。

3.未確認情報と断定表現を探す

AIは文章を自然につなぐため、資料にない内容まで補うことがあります。次の表現を検索します。

  • 必ず、いつでも、全室、無料、最安、完全
  • 人気、評判、安心、おすすめ
  • 猫が必ず来る、必ず触れ合える
  • 送迎可能、子ども対応、アレルギー対応
  • 自動連携、即時反映、返金可能

これらがすべて誤りという意味ではありません。根拠、対象、例外があるか確認します。確認できない場合は表現を限定するか、宿への確認事項に戻します。

4.実体験と調査記事を分ける

実際に宿泊していない記事で、「過ごしました」「楽しめました」「猫が部屋へ来ました」といった体験談を作りません。

  • 宿泊取材による事実
  • 宿から提供された情報
  • 公式サイトで確認した情報
  • 第三者情報から得た調査候補
  • 未確認事項

これらを分けて表現します。現地取材前の記事なら、調査記事であることと確認日を明示します。

5.画像の権利と説明を確認する

  • 自分で撮影したか、宿から掲載許諾を得たか
  • フリー素材なら商用利用条件を確認したか
  • 配布ページ、作者、取得日を記録したか
  • 実際の宿や猫でない画像に「イメージ画像」と書いたか
  • 同じフリー画像を別記事で使い回していないか
  • 人物が写る場合に同意やプライバシー上の問題がないか
  • 代替テキストが画像の役割を説明しているか

AI生成画像は、実在の宿や看板猫を撮影した記録写真のように説明しません。公式サイトや予約サイトの画像を、許諾なく転載しません。

6.リンクと読者の戻り道を確認する

  • 公式リンクが正しい運営主体・ドメインか
  • 内部リンクのURLが存在するか
  • 古い記事や誤ったドメインへリンクしていないか
  • ハブやカテゴリから新記事へ辿れるか
  • 新記事から基幹記事へ戻れるか
  • リンク文字だけで移動先が分かるか
  • 予約ボタンと参考資料のリンクを混同しないか

記事を公開するだけでなく、入口と戻り道を同時に用意します。ヘッダーへ全記事を並べるのではなく、分類とハブを使います。

7.WordPressの投稿属性を確認する

本文とは別に、WordPress側の設定を確認します。

項目 確認内容
投稿者 宿またはサイトで決めた正しい投稿者か
状態 下書き、非公開、公開のどれか
slug 重複がなく、将来も使えるか
カテゴリ 親・子の分類が正しいか
タグ 施設名や用途をルールどおり付けたか
アイキャッチ 画像、権利、代替テキストが正しいか
description 本文を正確に要約しているか
Markdown サイトで使う形式の設定があるか

既存記事を更新する場合は、現在のカテゴリやタグを誤って全置換しないかも確認します。

8.SEOと重複を確認する

  • titleが固有で、本文の内容を表すか
  • descriptionが別記事のコピーでないか
  • H1が一つで、見出し順が自然か
  • 同じ検索意図の記事がすでにないか
  • canonicalとrobotsの予定が正しいか
  • サイトマップへ載せる公開記事か
  • 更新日と確認日を混同していないか

SEO確認はキーワード数を数える作業ではありません。読者の疑問へ十分に答え、重複記事を増やさず、検索エンジンがページの役割を理解できる状態にします。

9.予約・問い合わせへの影響を確認する

記事公開でも、メニューや共通部品を変更すると予約導線へ影響する場合があります。

  • 予約ボタンのURLを変えていないか
  • 電話番号、営業時間、問い合わせ先は正しいか
  • 予約フォームへ個人情報を含むテスト送信をしていないか
  • 外部予約画面へ意図せず情報を送らないか
  • 料金やキャンセル条件が予約画面と矛盾しないか
  • Basic認証やセキュリティ設定を同時に変えていないか

公開前監査では、本物の予約、問い合わせ、電話発信、決済、返金を実行しません。必要なら架空のテストデータと専用環境を使います。

10.変更範囲と差分を確認する

AIへ、依頼した変更と実際の差分を比較させます。

  • 予定していたファイル・投稿だけか
  • 関係のない文章やデザインが変わっていないか
  • 削除された情報はないか
  • 新しい外部スクリプトや通信先が増えていないか
  • 秘密情報や内部環境が原稿へ含まれていないか
  • 古い表現の修正漏れがないか

差分が想定より大きい場合は、理由が分かるまで公開を保留します。

11.バックアップと停止条件を確認する

公開前に、バックアップコマンドを実行したかではなく、正常なバックアップができたかを確認します。

  • 終了状態が成功か
  • チェックサムが一致するか
  • 必要なファイルとデータベースが収録されているか
  • 復元手順と担当者が分かるか
  • バックアップ後の予約・問い合わせを失う危険がないか

バックアップに失敗した場合の続行条件も事前に決めます。新規記事のように非公開化できる変更と、データ削除、移行、復元、更新のような復旧リスクの高い変更を同じ扱いにしません。

AIへ渡す公開前監査プロンプト

今回の変更を、本番公開前に監査してください。

目的:[記事公開/既存ページ更新など]
対象:[原稿、投稿、画像、内部リンク]
変更してよいもの:[承認候補]
対象外:その他の記事、テーマ、プラグイン、サーバー、予約・顧客・決済データ

次を確認してください。
1. 読者、目的、タイトル、本文の一致
2. 宿名、料金、営業、予約条件、看板猫情報の根拠と確認日
3. 未確認情報、過度な断定、架空の体験談
4. 画像の権利、出典、イメージ画像表記、代替テキスト
5. 外部リンク、内部リンク、ハブからの入口と戻り道
6. 投稿者、slug、カテゴリ、タグ、アイキャッチ、description
7. SEO、重複記事、canonical、robots
8. 予約、問い合わせ、電話、地図への影響
9. 予定外の差分、秘密情報、内部環境の混入
10. バックアップの正常終了、整合性、停止条件

各項目を「確認済み/要修正/判断保留」で示し、根拠を付けてください。
重大な問題を先に報告し、全体の公開判定を「公開可/要修正/判断保留」のいずれかで示してください。
今回は監査だけです。ファイル、WordPress、本番サイト、外部サービスは変更・公開しないでください。

AIの監査結果を宿主が確認する

AIが「公開可」と判定しても、次は宿主さん自身が確認します。

  • 宿の現在情報と一致している
  • 公開してよい写真と文章である
  • 料金、予約条件、キャンセル条件に誤解がない
  • 看板猫の意思と体調を尊重した表現である
  • 公開範囲と時刻に問題がない
  • 未確認項目を理解している

AIが確認できない現場の事情は、人が判断します。

修正後は変更部分だけでなく全体を再監査する

一つの修正で、見出し、リンク、description、内部リンク先との整合性が変わることがあります。「要修正」を直した後は、差分だけでなく公開対象全体をもう一度確認します。

最終的に承認する場合は、対象を明記します。

監査結果と修正版を確認しました。
[投稿名・slug・画像・内部リンク]だけを公開対象として承認します。
対象外は変更しないでください。
公開後は、HTTP応答、PC・スマートフォン表示、本文、画像、リンク、予約入口を確認し、未確認事項と失敗を完了扱いにせず報告してください。

調査から公開までを段階分けする方法は「調べて」と「変更して」を分ける方法をご覧ください。

まとめ

本番公開前の監査は、誤字を探すだけではありません。事実、画像権利、リンク、投稿属性、SEO、予約導線、変更差分、バックアップを確認し、公開できない理由を外へ出す前に見つける作業です。

AIは項目を漏れなく確認する補助として使い、最終的な公開可否は、現場と権利を知る宿主さんが判断します。公開後は実際のURLと表示を別に確認してください。

参考資料

※AI、WordPress、検索サービスの仕様は変わる場合があります。利用時は公式資料とサイト固有の運用ルールも確認してください。

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